ラン:森絵都
一瞬の風になれ、 風が強く吹いている と、走り系にいたく感動したんで、これもタイトルからするに、完全に爽やかなスポ根系やろと思って読んでみました。
この本463ページあるんですが、150ページあたりまでは期待はずれで、このまま読み続けようかどうしようか迷ってしまいました。
でも、いずれこの子は走るに違いないと思ったから(なにしろ、タイトルがランですから)、何とか持ちこたえられましたが。
でも、あの部分が200ページあったら、途中でやめてたかもです。
とにかく主人公の環が後ろ向きで、過去にとらわれてて、栞サンの苦手なタイプ。
環は現在22歳、13歳の時に両親と弟をいっぺんに亡くし、その後面倒をみてくれてた叔母も2年前に亡くなってしまう。
たしかに気の毒な娘さんです。
栞サン、まだ両親は健在だし、兄妹もいないので、彼女の悲しみの深さはわからないと思います。
でも若いんだし、もっと前向きに生きろよ!
自分の人生を生きようとしろよ!
と、半分腹立たしい気持ちで読んでました。
3分の1を過ぎた頃、彼女が素人のランニングのグループにスカウトされ、走ることに目覚めていきます。
このころから、彼女の中にも変化が起きて、現世の他人との関わりをもち、だんだん冥界の肉親たちから精神的に離れていきます。
このあたりになって、やっとフツーに読めるようになり、どんどん読み進むようになりました。
前半、もっとサバサバいってくれたら、もっとスカッとしたのになぁ。
最後は42.195キロを走る決意をして、
これから現実の世界で前を向いて生きていくんだよね。
自分の人生をしっかり歩いていくんだよね。
大島君っていうボーイフレンドもできたみたいだし、よかったね。
って、おおむね明るい気分で読み終われたので救われました。
まぁ、じんわりよかったなぁって感じですか。
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