ジーン・ワルツ:海堂尊
最近の産婦人科医不足とか、不妊治療とか、そういうことに焦点を当てた物語でした。
田口センセも白鳥も出てきません。
主人公の曾根崎先生が桜宮の出身なので、将来的にはこの先生がどこかで登場するのかもしれませんが。
こういうの読むと、自分が3人も子供を産んで、その子供たちがみんな五体満足で、もちろん手足がちゃんとあるっていうだけでなく、内蔵とか脳とかにも異常がないっていうのはある意味奇跡的に喜ばしいことなのかもしれないと思ったりします。
ただ、この曾根崎医師の考えにはちょっとついていけません。
やっぱり、自分の中に人間の手で自然をコントロールしていいのかっていう疑問があるんですよ。
もちろん、今この時代、ある程度いろんなことが人間の手で、科学の進歩でコントロールされてる世界に生きてるってことなんだろうけど、何か超えてはいけない部分はあるような気がするんですよね。
命に関わること、生命の誕生とか、逆に延命治療とかにしても自然に、つまり神に任せたいと、栞サン自身は思います。
この物語の中でも、妊娠中に胎児に異常があることがわかって、その時どういう選択をするのかっていうところがあるんですが、その時の曾根崎医師の考えと、母親である妊婦さんの気持ちのズレに、考えさせられるものがありました。
海堂さんの作品であんまり泣いた覚えはないんで、電車の中で普通に読んでたんですが、いきなり涙出てきてちょっと慌てました。
経産婦としては、なかなか重いテーマの作品でした。
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